@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000120, author = {Murai, Tadamasa and 村井, 忠政}, journal = {人間文化研究}, month = {Jan}, note = {かつてアメリカ社会を象徴するシンボルとして一世を風靡した「人種の坩堝(メルティングポット)であったが、近年に至って「サラダボウル」によってとって代わられた感がある。「アメリカナイゼーション」と呼ばれるアメリカ社会への移民の同化のプロセスを説明するパラダイムとしては「アングロ・コンフォーミティ論」「メルティングポット論」「文化的多元主義」などがあげられるが、ここではとりわけ「メルティングポット論」をめぐる議論を中心に取り上げた。まずその理論的系譜をクレヴクールの『アメリカ農夫の手紙』、ターナーの「フロンティア理論」、ザングウィルの戯曲『メルティングポット』まで溯り、この隠喩がアメリカ社会において幅広い層に受け入れられていった経緯とその原因を当時のアメリカのエスニック状況を背景に分析した。その結果、シンボルとしては圧倒的なインパクトと強力なイメージ喚起力を持つメルティングポット論ではあるが、他面において社会学的同化理論としては多くの誤解や攻撃を招く曖昧さを内包していることが明らかになった。}, pages = {17--30}, title = {メルティングポットの誕生 : メルティングポット論の系譜(1)}, volume = {2}, year = {2004} }