@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00001283, author = {澤野, 孝一朗}, issue = {1}, journal = {オイコノミカ}, month = {Oct}, note = {この論文の目的は,公立病院改革で活用される病院のエージェンシー化について,その制度をまとめ,地方公営企業で期待される「経済性」と「公共性」の両面がどのように実現されるのか,実現されないのであれば,どの部分が障害となるのかをHolmstrom and Milgrom(1991)のマルチ・タスク・モデルを用いて明らかにすることである.本稿の主要な結論は,次のとおりである.(1)公立病院の役割は,民間医療機関では不十分にしか供給されない不採算医療サービスを提供することである.(2)地方公営企業としての公立病院は,そのサービス提供による「公共性」の実現のみならず,病院収支等の「経済性」の実現も求められている.(3)近年の公立病院改革では,民間的経営手法の活用が求められている.その代表的手法として,指定管理者制度・地方独立行政法人・PFI の3 つがある.これら手法を活用し,成果を得るためにはインセンティブ設計を行う必要がある.(4)非営利病院において余剰と病院のサービス使命に関する成功度の2 つを考えるマルチ・タスク・モデルでは,病院のサービス使命の実現に関する努力を引き出すため,その成果指標を報酬契約で用いないこと,余剰に関する出来高率を引き下げることが最適契約である.(5)指定管理者制度・地方独立行政法人・PFI の3 つを早期に活用した病院の契約と制度設計を検討した.この内,指定管理者制度を活用した横浜市立みなと赤十字病院には,「経済性」と「公共性」の両面を実現させるインセンティブ設計があり,公立病院の役割を効率的に実現している.}, pages = {113--136}, title = {公立病院の役割と契約,制度設計およびエージェンシーについて : 指定管理者制度・地方独立行政法人・PFI}, volume = {52}, year = {2015} }