@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000139, author = {飯島, 伸彦}, journal = {人間文化研究}, month = {Jan}, note = {高度情報化・グローバリゼーションが進む現在、現代政治社会がおかれている情報環境も大きく変容しつつある。本稿では民主主義と情報との関係をマス・メディアの役割に焦点を当てて考察する。従来、マス・メディアは「客観・中立・公正」な情報を社会の大多数の成員に伝えること、社会にある多様な意見を討論する場を組織・提供することなどによって、民主主義社会におけるその社会的・政治的役割を果たしてきた。しかし、イラク戦争における各国(イギリス・アメリカ・日本)のマス・メディア報道のあり方にみられるように、今日、このような役割をマス・メディアが果たしているのか,果たすべきかについては再検討を必要としている。これを「支配の正統性」問題に照らし合わせて考えてみると、マス・メディアは政策決定においてしばしば決定を「正当化」する機能を担わされてきたといいうる。しかし、支配の正統性には大きく2つのレベル(システム統合と社会統合)があり、そのうち社会統合との関連での「同意の調達」 「実質的な合意形成」には必ずしも成功しているとは言いがたい。新しい情報メディアの発達・普及やグローバリゼーションは、この第2のレベルの「正当化」に主としてかかわり、今後このレベルとの関連で、新しいメディア・マス・メディアの役割が位置づけなおされる必要がある。}, pages = {47--58}, title = {民主主義の情報インフラストラクチャー}, volume = {4}, year = {2006} }