@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000179, author = {奥田, 伸子}, journal = {人間文化研究}, month = {Jun}, note = {本稿では、60年代イギリスにおける移民女性の労働およびジェンダーのあり方を、1966年サンプル・センサスを利用して分析する。その目的は、イギリス社会において植民地/新コモンウェルス諸国からの移民が本格化し、社会問題として認識され、政治化された時期において、女性移民の労働の実態とその変化、およびそれにたいするイギリス社会の認識・対応を分析することである。本研究は当該時期にイギリスに移住したアフロ・カリビアン系、インド系、パキスタン・バングラデッシュ系などNCW諸国から移民のみならず、アイルランド人女性移民、そして第2次世界大戦直後にイギリスに来た東欧系移民もまた対象とする。またブリティッシュ女性、特に既婚女性のパートタイム労働と移民労働者との競合、補完関係を考察する。66年センサスの分析は移民がエスニック・グループ別に分断された労働市場に属したことを示すとともに、ブリティッシュのパートタイム女性労働者もまた独自の労働市場を形成していたことを示している。二つの労働市場は時には重なり合うものの、雇用主あるいは顧客の嗜好などによって別々に存在していたのである。移民女性のジェンダーの検討からは、彼女たちのドメスティシティが否定されることよって、労働者としての役割が際立ったことがわかる。今後、職業・産業を絞っての移民女性労働の詳細な検討ともに、移民女性のジェンダーの位置づけの検討が必要である。}, pages = {139--154}, title = {1960年代イギリスの移民女性労働とジェンダー : 1966年サンプル・センサスを中心に}, volume = {7}, year = {2007} }