@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00001979, author = {天池, 雅彦}, journal = {人間文化研究, Studies in Humanities and Cultures}, month = {Jan}, note = {本研究は,(1) 自己の成長に影響を与える仕事経験を定量的に明らかにする。(2) 前項(1)を検討する際に,対象者を一般社員から管理職として,年齢,経験年数,役職などの違いを立場の違いとして上司,部下別に検討することを目的とした。また,本研究は,一般社員から管理職までの日本人労働者342人(M=42.4歳,SD=10.20; 男性 283人,女性59人)を対象として「自己の成長」に影響を与える仕事経験について検討した定量的研究である。仕事に対してポジティブな心理状態であるワーク・エンゲイジメントを促進する「自己の成長」に影響を与える仕事経験について上司(143人)・部下(194人)別に検討した。ダミー変数を用いた重回帰分析の結果,上司,部下ともに「ゼロから何かを作り上げる仕事」経験という新しい価値を生み出す仕事経験が成長に有意な正の影響を与えていた。また「入社初期(配属後)の仕事」経験は部下について,成長に有意な影響を与えていた一方で,上司では負の影響を与えていた。さらに,苦境経験(「頼ることのできる人がいない状況で働いた」,「事業縮小や人員削減の渦中にいた」など)は部下,上司ともに成長に影響を与えていなかった。 これらの結果から,上司と部下では「入社初期(配属後)の仕事」経験の自己の成長へ与える影響の評価は異なることや,インタビュー調査による経営幹部を対象とした先行研究からは,苦境経験(修羅場経験)が成長に寄与することが示されているものの,中間管理職や一般社員に苦境経験をさせれば単純に成長するものではないことが示唆された。}, pages = {1--16}, title = {「自己の成長」を促進する仕事経験 : 上司・部下別の検討}, volume = {29}, year = {2018} }