@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000233, author = {成田, 徹男}, journal = {人間文化研究}, month = {Dec}, note = {本稿では、明治期以降の日本語資料において、カタカナの占める位置は、どのようなものか、ということをみるために、手始めとして夏目漱石の『坊ちゃん』を対象とし、漱石が、『坊ちゃん』という作品の表現手段のひとつとして、カタカナをどうつかったか、あるいはどうつかおうとしたかを考える。全体の構成は次のようである。0.はじめに1.『坊ちゃん』のカタカナ表記語2.語種と、表記の字種との関係1-外来語の、表記の字種以下、3.語種と、表記の字種との関係2-和語の、表記の字種、4.「笑い」について、5.漱石の表記態度、6.おわりに となる予定である。今回の「その1」では、「2.語種と、表記の字種との関係1」までとする。『坊ちゃん』につかわれている、カタカナ表記語の用例は、述べで336語、異なりでは57語であった。「シャツ」がもっとも用例数が多く170例と、全体の約半数であった。これは坊ちゃんの敵役「赤シャツ」の存在による。57語を分類すると、「外来語固有名詞」が「マドンナ、ターナー」など7語、「外来語普通名詞」が「シャツ、ハイカラ、パイプ、ランプ、ウイッチ、テーブル」など27語、「和語」の生き物が「バッタ、ゴルキ、イナゴ、モモンガー」の4語、「和語」の「擬音語」が「アハハハ、ホホホホ」など12語、「和語」の「その他」が7語となった。外来語についてみると、外来語は主としてカタカナ表記されているものの、外来語でありながらカタカナ表記されていない場合があった。また、「シャツ」「ハンケチ」と「襯衣」「手巾」という両様の表記がみられる語もあった。このような表記が存在するのには、それなりの理由が考えられる。}, pages = {277--287}, title = {夏目漱石『坊ちゃん』の文字表記と語種 : カタカナの使用法をめぐって その1}, volume = {10}, year = {2008} }