@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00002335, author = {髙橋, 康史 and 川瀬, 瑠美}, journal = {人間文化研究, Studies in Humanities and Cultures}, month = {Jan}, note = {本稿の目的は、学校教育における生徒指導活動を理論的な観点から整理し、学校教育におけるソーシャルワークの活用について捉え直すことである。先行研究では、教師の活動(生徒指導)の外部に位置づけられているスクールソーシャルワークの位置を捉え直そうとする議論が存在する。この点に対して、先行研究が戦後から現代までの子どもの問題行動と生徒指導論の変遷を見落としているという限界を認識した。 以上の限界に注目し生徒指導論について記述した結果、現代の生徒指導は学校「外部」も含めたさまざまな場面での児童生徒の指導を行いながら、学校経営の担い手としての役割も求められていることが明らかになった。これらを踏まえると、スクールソーシャルワーカーが生徒指導の担い手となった場合に、スクールソーシャルワークの目的が、子どものウェルビーイングの実現そして個人や社会の変容を目指すことから、子どもの社会化の実現へと変容することにつながりかねないという危惧があると考えることができる。したがって、学校経営の側面を強くもつ生徒指導において、生徒指導への批判性や公平性をもちながら、学校教育でソーシャルワーカーとしての専門性を維持するには、スクールソーシャルワーカーが、学校教育に対する外部性を確保できるような体制が求められるといえる。}, pages = {115--131}, title = {学校教育におけるソーシャルワークの活用に関する一考察:生徒指導論を踏まえて}, volume = {31}, year = {2019} }