@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00002485, author = {大野, 安彦}, journal = {人間文化研究, Studies in Humanities and Cultures}, month = {Jul}, note = {障害者総合支援法の下で「自立支援」がめざされながら、知的障害者に対しては自立するための高い能力の獲得が、支援者や親など周囲の関係者によって要求される。本論は、知的障害者を「未熟な主体」であると位置づけ終生にわたって指導訓練を課す「処遇の枠組み」が形成された歴史と、それが1980年代以降の障害者政策転換後も「自立の枠組み」へと性格を変えつつ知的障害者に課され続けてきた要因を、育成会の機関誌等の文献を用いて分析した。その結果明らかとなったのは、育成会は、施設や従事者および政策そのものに強い不安を抱いてきた歴史を引きずっており、日本の知的障害者政策への不信感は解消されていないという現状である。そのため育成会は代弁役割を手放せず、子の親からの自立へ踏み出すことができず、自立の条件として高いハードルを課すのである。}, pages = {85--105}, title = {知的障害者に課される「自立の枠組み」 : 育成会の視点から見たその存続要因}, volume = {32}, year = {2019} }