@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000267, author = {Taniguchi, Sachiyo and 谷口, 幸代}, journal = {人間文化研究}, month = {Dec}, note = {近年、ミシュラン社から2冊目の日本旅行ガイドブックが出版された。「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック」と「ギド・ヴェール」という二つのシリーズの日本版である。名古屋に関しては高山や伊勢など近郊に比べて評価が低く、観光地としての特色がない都市だと記されている。賛否両論あるとはいえ、国際観光地をめざす名古屋にとって無視できない評価の一つであろう。「ボワイヤジェ・プラティック」の記述から浮かび上がるのは、オリエンタリズムやエキゾチシズムへの期待の一端を満たし、日本の歴史や伝統文化を追体験する場としての名古屋像である。いっぽう、名古屋の側では、プライドとパワーのシンボルとして観光資源を紹介する姿勢である。文化的コンテクストの違いによって生じた二つの名古屋像の差は、2年後の「ギド・ヴェール」の段階になると、産業観光関連施設が前面に押し出されることで小さくなっている。この変化には名古屋の観光推進のための努力が少しずつであっても確かに報われていることが表れている。以上から、官民協働の観光地づくりを積み重ねていくことが大切だと考えられる。}, pages = {165--171}, title = {国際観光地Nagoyaのイメージに関する基礎的考察・その2 : ミシュランガイドの中の名古屋}, volume = {12}, year = {2009} }