@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000316, author = {城, 浩介}, journal = {人間文化研究}, month = {Feb}, note = {中上健次と言えば、その生誕の地、和歌山県新宮市の被差別部落をモデライズした「路地」とそこで繰り広げられる若衆の悲劇を、同じく路地の住民を知り尽くした産婆のオリュウノオバが語る物語として描かれている。しかし、その路地には、ふしぎと被差別部落の陰惨なイメージはない。どんなに悲しい事件でも、究極的には救われる、そんな慈愛にみちた視線が存在している。それはまた、庶民信仰の願望のような視線であると思う。中上健次作品にある「隠国(こもりく)」と呼ばれた熊野の死のイメージから、聖(被慈利)と呼ばれた修験僧、路地にあふれる浄土観をとおして、その庶民信仰を読み解いてみた。}, pages = {262--255}, title = {中上健次の庶民信仰}, volume = {14}, year = {2011} }