@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000329, author = {小島, 俊樹}, journal = {人間文化研究}, month = {Jun}, note = {現在、職業高校では4割台、定時制高校では5割台の生徒が貧困世帯に属しており、彼らは高校生らしい生活する費用や、中には家計を助けるため、アルバイトをしていると予想される。その予想を検証するため、2010年10月名古屋市内の高校において、生活実態調査を実施した。その結果、職業高校では約5割、定時制高校では約6割5分の生徒がアルバイトをしており、貧困世帯の高校生の割合を少し上回る数値になっている。アルバイトの実態は、①1学期と夏休みとか関係なくアルバイトをし、② 経験者の約8割は、曜日に関係なく数日働いている。③ 週労働時間は、経験者の4割が15時間以上となっている。④ アルバイトの職種は、ファミリーレストランやファーストフードなどの飲食店とコンビニエンスストアなどの小売店で8割を超える。⑤ 月収入は、約6割が5万円以上である。⑥ 使途は、高校生らしい生活の費用が8割で、学校関係が1~2割である。ただ、家計を助ける生徒も2割近くいる。次に、こうした実態のアルバイト経験と貧困世帯との関連性を考察する。まず、アルバイト経験と学校関係との関連性は、関連性が見あたらない。家庭生活関係との関連性は、若干見られる。アルバイト経験者は、未経験者より家庭の暮らし向きを苦しく感じており、その6割が小遣いをもらっておらず、アルバイトで働く理由となる。とくに、母子家庭では非母子家庭より家庭の暮らし向きを苦しく感じており、アルバイト経験者の割合が高くなっている。}, pages = {179--192}, title = {拡大する貧困層世帯の高校生とアルバイトとの関連性}, volume = {15}, year = {2011} }