@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000350, author = {Terada, Motoichi and 寺田, 元一}, journal = {人間文化研究}, month = {Jun}, note = {本論文では、パリ科学アカデミー『歴史と報告』→ 『サイクロピーディア』→ 『百科全書』という方向でのみ論じられてきた、従来の『百科全書』項目の影響・借用関係の研究に対し、新たな資料を活用することで重要な一石を投じている。その資料とは、『サイクロピーディア』の著者チェンバーズが、『歴史と報告』の一部を英訳したJ.マーティンとの共訳『哲学的歴史と報告』である。それを含めて、『歴史と報告』→ 『哲学的歴史と報告』→ 『サイクロピーディア』→ 『百科全書」という過程を改めて分析した結果、以下の点が明らかになった。1.チェンバーズが『歴史と報告』の諸論考(1701~19)を自ら英訳し、それらの一部を『サイクロピーディア』執筆に活用したこと、2.執筆に当たっては英訳をそのまま借用するのではなく、『サイクロピーディア』「まえがき」に書かれた執筆方針に従って、英訳の順序を入れ替えたり、新たな知見を加えたり、一般読者向けに表現をもっと平易にしたりするなど、適切な書き換えをしたこと、3.ただし、『哲学的歴史と報告』と『サイクロピーディア』の本文の間には、単純に前者から後者へという方向からは説明困難な微妙な違いがあること、4.チェンバーズの『歴史と報告』翻訳戦略と『サイクロピーディア』編集戦略はともに、「専門的」、「一般向け」の区別なく、他の典拠からは得られにくい知識を『歴史と報告』から取り出す点にあったこと。}, pages = {1--29}, title = {『百科全書』のコピペ的制作術? : 科学アカデミー『歴史と報告』から『百科全書』へのテクスト変容(チェンバーズを介して)}, volume = {17}, year = {2012} }