@article{oai:ncu.repo.nii.ac.jp:00000775, author = {後藤, 尚久}, issue = {3}, journal = {オイコノミカ}, month = {Feb}, note = {本稿では,2000年以降の日本の銀行の財務データを用いて,銀行(経営者)がBIS比率の水準を調節する変数に関する実証分析を行った.また,特に証券売却益など利益調整項目の影響を排除した「調整前」利益が少ないbank-yearで裁量的な会計行動を取りやすいことにも注目し分析を行った.分析の結果は,調整前利益率が高いと自己資本比率が上昇し,株式と国債の売却益や貸倒引当金がBIS比率を調整するための項目として使用されていることが分かった.また,劣後債は自己資本増加のために利用されており,特に2004年以降のデータから,調整前利益が赤字(マイナス)のbank-yearにおいて利用されていたことが判明した.税効果会計による繰延税資産はとくにと調整前利益が赤字のbank-yearのとき裁量的に利用されており,2004年以降では,調整前利益がマイナスの銀行は,貸出減少によってBIS比率を上昇させていることが明らかになった.これらのことから,とくに調整前利益が赤字の銀行で利益調整が実施されていたことが明らかになった.本稿の結果は,2000年以前のデータを用いた銀行の自己資本比率に関する先行研究と整合的であり,それらの結果を補完するものである.}, pages = {59--71}, title = {BIS比率と裁量的会計行動 : 2000年以降のデータを用いた実証分析}, volume = {46}, year = {2010} }